十人十エロ

四国で田舎暮らし。春夏秋冬、いろんなことに興味津々。

【映画】「さとにきたらええやん」を観ました

 

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大阪市西成区釜ヶ崎。“日雇い労働者の街”と呼ばれてきたこの地で38年にわたり活動を続ける「こどもの里」。
“さと”と呼ばれるこの場所では 0歳からおおむね20歳までの子どもを、障がいの有無や国籍の区別なく無料で受け入れています。地域の児童館として学校帰りに遊びに来る子や一時的に宿泊する子、様々な事情から親元を離れている子だけでなく、子どもの親たちも休息できる場として、それぞれの家庭の事情に寄り添いながら、貴重な地域の集い場として在り続けてきました。
本作では「こどもの里」を舞台に、時に悩み、立ち止まりながらも力強く成長していく子どもたちと、彼らを支える職員たちに密着。子どもたちの心の揺れ動きを見つめながら、子どもも大人も抱えている「しんどさ」と格闘する人々の切実な姿を描き出しました。

(引用:映画『さとにきたらええやん』公式サイト)

www.sato-eeyan.com

 

2月19日(日)、
映画「さとにきたらええやん」が高知県土佐町で
無料上映するということで行ってきた。
たまたま仁淀川町からの帰り道と
いうこともあって、良いタイミングでした。

自分も大阪生まれ、社会人に成ってから大阪暮らしをしていた
ということもあって、懐かしい風景と、
大阪の独特な雰囲気を久しぶりに感じることができた。

大阪人でも、あえて行かない、
行ったとしても周囲を警戒し、身構えて、
歩かないといけないエリア(ゲットー)で
育つ子供たちは、やはり強い。また人情味にも溢れている。

そういったことに加え、家庭環境や障害を持った子供たちに
スポットをあてたこのドキュメンタリー映画
子供の立場からも観れるし、
この歳(33歳)にもなると親の立場からの目線でも観れる。
それは未だ、貧困がゆえの「反骨精神」「ナニクソ精神」と
親になったら子供とどう接するのが良いのかという気持ちで映画を観る。

 

ハプニング的なことがあった。

「ある日、デメキン(こどもの里館長である荘保共子さん)
くも膜下出血で倒れた…」
というシーンがある。

「ああ、大事な人がいなくなってしまう…」
「こどもの里」はどうなってしまうのだろう…」
と一瞬、心配する。

が、会場の隅に誰かが入って来た。
見ると、
デメキンがいらっしゃるやなかい!!
正直、驚いた。
このタイミングで入ってくるー?!
とツッコミたくなるタイミング。
しかし、回復されてよかった。
(オチ無し)

 

映画上映の後、荘保共子さんから一言ありました。
「子供を信じてあげてください」
「むしろ子供の意見が正しいと思って接してあげてください」
とのこようなことをおっしゃってました。

 

この映画の見所はやはり、音楽だろう。
オープニングから、Shingo☆西成
「諸先輩方からのお言葉」が流れる。
グッと来る。
映像と歌が実にマッチしている。
当然だ、西成のことを歌った歌であるから。
そして、Beats by EVISBEATS。最高です。
なんて、関西らしいトラックなのでしょう。

諸先輩方からのお言葉

諸先輩方からのお言葉

  • SHINGO★西成
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥200

 

途中、釜ヶ崎三角公園のライブ映像もちょくちょく入る。この曲も。

心とフトコロが寒いときこそ胸をはれ

心とフトコロが寒いときこそ胸をはれ

  • SHINGO★西成
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥200

 

「こどもの里」のクリスマス会のライブ映像もありました。
地元でこれだけ活動しているアーティストも珍しい。
そしてこの映像が2008年。アッというまに10年か、と。

 

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 以上。

「さとにきたらええやん」の感想でした。
この映画、本当にオススメします。
西成のリアルです。

 

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